あなたがランチをしようとカフェを探しているとします。たまたま目の前にカフェがありました。パッと見た感じでは、店内は暗く、中の様子がよくわかりません。
あなたならそのカフェに入りますか?おそらく、ほとんどの人は、他のカフェを探すと思います。このパッと見た感じが第一印象です。私たちは人に対しても、一瞬のうちに、相手の印象を感じ取ります。
第一印象が良い、悪い、というのを相手の何からキャッチするでしょうか。それは、表情です。第一印象が悪く受け取られてしまう人は、自分の第一印象についてあまり意識していないという傾向があります。もちろん、もともと自然体のままで第一印象の良い人はいます。けれどほとんどの人は、自分の表情に無意識な状態ですと、ほぼ不機嫌に見えます。特に年齢を重ねると口角が下がるため、仏頂面に見えてしまいます。
意識せずに自分の顔を鏡でご覧になってみてください。初対面がその表情だとしたら、相手と良い関係性が築けるでしょうか?無意識の自分は第一印象が良くないということを前提にしておくと、人とコミュニケーションをとる時に、少しは良い表情をしようと意識するようになります。
ここであなたにやって欲しいことがあります。今まであなたが出会った人の中で、第一印象が良かった人を思い浮かべてください。そして、その人の何が関係性を築きやすくさせたのか、その人とどんな会話をしたのか、思い出してノートに書き出してみてください。
今度は逆に、嫌な印象を受けた人のことを思い浮かべてみてください。良い印象よりも嫌な印象の方が記憶に残りやすいのではないでしょうか。その人の第一印象の何が嫌だったのか、どんな話し方が嫌だったのか、思い出して同じようにノートに書き出してください。
もし自分に当てはまることがあったとしたら、今日からそれをやめることです。それだけであなたのコミュニケーション能力はあがります。
私の場合、第一印象が良いのは、笑顔で自分から声をかけてくれる人です。逆に第一印象が良くないのは、表情が暗く何も話さず黙っている人です。緊張していると表情が硬く無口になりがちです。少し頑張って、自分から声をかけましょう。声を出すだけで、緊張が和らぎます。
第一印象が良いと、関係性を築きやすいですが、第一印象があまり良くないと、関係性を築くのに時間がかかります。第一印象で9割の関係性が築かれてしまうとしたら、第一印象を良くした方が断然良いですね。
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