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執筆者の写真ひじかた えま

(例4)50代男性で上司Yさん

妄想トレーニングスタート。


(新しい提案をもっていくのには、どのタイミングがいいだろう?いつも頭から否定されてしまうし。どのタイミングでもっていこう。他の誰かがYさんと話をする時に便乗しようか、誰かがYさんと話している時に、その人も巻き込んで話しかけてみるのはどうかな)


私:「Yさん、今5分だけ、お時間頂けませんか?新しい提案を持ってきたので、見ていただきたいのですが」

(Yさんと一対一よりも、他の人を巻き込んだ方が、話を聞いてくれる確率はあると思う。あとで、来客中に来るのは失礼だと叱られるかもしれないが、この作戦でいってみよう)

Yさん:「今、来客中なのだが」

私:「Yさん、申し訳ございません。来客中と存じておりましたが、急ぎでしたので、失礼を承知で声をかけさせて頂きました。」


(とにかく失礼を謝って、急ぎというのをあえて強調してみよう。来客の前では、さすがに怒らないだろう。最悪の場合、来客が帰った後、呼び出されて怒られるかもしれないが、その時にも、もう一度提案をしてみよう)


―妄想トレーニング終了。


このようなトレーニングをしておくと、いざという時、ダメ元でコミュニケーションをとることができますし、想像よりも会話が上手くいったら嬉しいですよね。想像通り、もしくはそれ以上に悪い返事が来ても少しはショックが和らぎます。つまり妄想トレーニングとは、コミュニケーションの事故を未然に防ぐためでもあります。

私は、「電車や新幹線に乗った時に、となりの人に声をかけるとしたら、なんて声をかけようか」とか「スーパーのレジで割り込んできた人がいたら、なんて言おうか」「歩いていて、自転車がぶつかりそうになったら、なんて注意しようか」「企業のトップに話ができるとしたら、どんな話をしようか」など、妄想トレーニングを日常的におこなっています。


他には、大好きな俳優さんに会ったら、なんて声をかけようかとか、憧れのスポーツ選手に会ったら、どんな話をしようかとか、妄想トレーニングはあくまでも妄想の世界なので、あえて対象者のハードルをあげても大丈夫です。


私の場合、憧れの選手と会話する妄想トレーニングをしたら、本当に話す機会に恵まれました。

トレーニングを積めば積むほど、本番に強くなれますよ。



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